体感型アフリカツアー

 こちらのページでは、2019年夏ケニアスタディーツアーのご参加者様よりお寄せ頂いた、ツアー感想文および写真を紹介させて頂きます。ご投稿ありがとうございます。(スタッフ一同)

 

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 ▼ツアー名:2019年8月ケニア・スタディーツアー

『大津司郎同行ケニアの現場で一帯一路を知る×サファリで大自然を堪能』

そこに生きる人たちの「生きる力」、自分の大変だった経験を活かして子供たちに還元している大人たち…など、より現実味をもって知ることができました。—-

 

 今回は、二年前のルワンダスタディツアーに続いて、二回目の参加でした。ルワンダの際も、旅行者の安全を何より優先し下さった上で、普段できないことを体験させていただき、大変充実した旅でした。ですので、今回も「ケニア」と聞き、やや治安は心配な点がありながらも、大津さんが同行してくださるなら…と安心して参加させていただきました。 
 今回は、主にキベラスラム&マゴソスクール、中国の「一帯一路」の現場、ナイロビ市内観光、マサイマラ国立公園でのサファリ、マサイ村の学校訪問などに連れて行っていただきました。日程は決して長くないものの、幅広い分野での体験ができました。 
 

 キベラスラム、そしてマゴソスクールは、以前より日本で早川千晶さんのお話を聞いており、一度伺いたかった場所です。話で何となく伺っていたものの、実際訪れてみると、スラムでの生活の現実、その中で生きる人たちの「生きる力」、自分の大変だった経験を活かして子供たちに還元している大人たち…など、より現実味をもって知ることができました。マゴソスクールを運営されているリリアンさんや早川さんのように、ここまで自分のエネルギーをキベラスラムの子供たちに費やすことはできないけれど、日本で自分が見てきたことを伝えるなど、自分にもできることがあるのではないかと思います。

 

(キベラ)キベラスラムを一望できる場所から - コピー(キベラ)ここにも住居があったが、突然国によって強制撤去された - コピー
(キベラ)もとは川。雨が降ると水と一緒にゴミも流れてくる - コピー(マゴソ)マゴソスクールでは朝昼に給食を支給。以前はWFPの支援があったが今は自費 - コピー
1枚目:キベラスラムを一望できる場所から
2枚目:ここにも住居があったが、突然国によって強制撤去された
3枚目:もとは川。雨が降ると見ずと一緒にゴミも流れてくる
4枚目:マゴソスクールでは朝昼に給食を支給。以前はWFP(国際連合世界食糧計画)の支援があったが今は自費だそうです。

 


 また、ケニアでの中国の存在の大きさに驚きました。

特にナイロビ市内や近郊では、高速道路や近代的な建物など、ほぼ中国が建設していると聞きました。そして、SGR(中国融資で建設されている標準軌鉄道)。ポリス同行が必要、というセンシティブな場所にも連れて行っていただきました。

 

 中国がとっている方法は決して良いとは思えませんが、実際現地の人たちの生活に役立っていることも事実。あの建設のスピーディさや規模の大きさは、他の国では無いでしょう。でも、中国からの融資返済のためにケニアが苦しむのもどうなんだと、正直もやもやします。また、もし返済できない場合のために、JICAが拡張工事の支援をしているモンバサ港が担保にされているのも、あとで調べると載っていました。とても複雑な心境です。でも、現場を見たからこそ知ることができた現実で、考える機会を持てたので、非常に貴重なことだったと思います。

 

(一帯一路)SGR - コピー(一帯一路)SGRの駅 - コピー(一帯一路)壊れた道路を再建(中国による建設) - コピー
1枚目:SGR(中国融資で建設されている標準軌鉄道)
2枚目:SGRの駅
3枚目:壊れた道路を再建(中国による建設)

 


 また、マサイマラのサファリの雄大さやマサイ族の現実にも触れることができました。

 
(サファリ)ゾウの家族 - コピー(サファリ)マサイマラの空 - コピー(サファリ)マサイマラ国立公園 - コピー
1枚目:ゾウの家族
2枚目:マサイマラの空
3枚目:マサイマラ国立公園

 

 今回のスタディツアーでも、個人旅行や他のツアーでは行けない所に行かせていただき、貴重な人たちと出会わせていただきました。人数が少ない中でも催行して下さった旅行会社の方々、同行して安全を考えながら多くの情報を教えて下さった大津さん、また一緒にツアーに参加された皆さんに感謝します。現地ガイドの方にも、私たちの安全面に大変配慮していただいた上、こちらのリクエストにも柔軟に対応していただきました。お二人のドライバーさんも、悪路の中、安全運転を心がけていただきました。

 

 周囲で「アフリカ」と聞くと、健康や治安を不安視される人が多いですが、印象で決めつけず、ぜひ多くの人にアフリカ各国に訪れてほしいと思います。アフリカには途上国が多いですが、決して彼らは私たちより劣っているわけではなく、むしろ教えてもらうことも多いです。彼らの歴史、また今のアフリカの姿には、必ず先進国が関わっており、私たち日本人も例外ではありません。もっと多くの日本人が現場を知り、自分たちの考え方や生き方に活かすことができたらいいなと思います。

 

そういう意味でも、こちらのスタディツアーは貴重なものであると思っています。

 

 

★本記事は、2019年夏ケニアスタディーツアーへご参加頂いたお客様にお寄せ頂いた感想文です。下記リンク先よりツアー詳細をご覧いただけます。