体感型アフリカツアー

第8回:昼間のビール

 肉屋で何となく現地に溶け込んだ風のボクラはその後、カスルの町の中心にある銀行に両替に行った。だいぶ腹も減ってきたので昼飯を食べるためにレストランに行った。屋外のかなり広いスペースにみな勝手に椅子とテーブルを移動して食べている、それを見て思わず〝部長(E氏の別名)〟 はこの自由さがいい!とコメントしていた。早速みなお気に入りのタンザニアビール(キリマンジャロ)を注文、昼間から大きな木の下でアフリカン・ビールで リラックスしていた。本当に楽しそうな感じだ。ここはどうやら豚肉オンリーの店らしく、豚肉料理を頼んだ。チャパティと豚肉料理(サイコロ状の豚肉をトマトと野菜、香辛料で煮込んだもの)が来るまでかなりの時間がかかったが、その間もみんなはビールを飲んだり話したり楽しく過ごしていた。とにかく何食べても〝美味しい、美味しい〟というので、彼らの舌は一体どうなっているのかと疑ったが、確かに美味しいといえば美味しい。

 

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2016年2月に催行した「現場へ行こう」タンザニア・スタディツアーに関する大津氏の手記。このツアーでは、大津氏独自の現地コネクションと強い安全への意識のもとブルンジから多くの難民が押し寄せるニャルグス難民キャンプを訪問しました。アフリカに30年以上通い続ける大津氏が、ツアーの様子や裏話、旅に関する教訓などを記しています。そこには参加されるお客様への思いも・・・。(連載/全19回)。