体感型アフリカツアー

第6回:それぞれの目的

 参加者にはみなそれぞれの参加目的を持っているが、今回とくに強烈だったのが某大手トイレメーカーのE氏だ。小道を歩きだした途端に、もう気持ちいいの連発でアフリカの田舎を凄くエンジョイしている。フィリップともう一人の運転手兼ガイドのジェームスも心得たもので、通りかかった農家の庭先にあるトイレを見てもらおうと、頼んでもいないのに住人と交渉してE氏にトイレを見せている。E氏もまた、仕事上の?見地から写真とメモを取りながら真面目にアフリカのローカルトイレを見ている。ボクはゆっくり歩いていたがやっぱりまだ身体が少し重かった、と思っていた時、町まで5キロという看板を見てしまった。マジかあ~~、5キロ、そんなにあるンだ、と思った。鳥を見たり、気持ちもいい朝の陽を浴びながら歩いていたが、これからハチミツ工房や午後まで街歩きをするならやっぱり車があった方がと思っていたのでジェームスに車を持ってくるよう言うと、彼もそう思っていたらしく直ぐに車を取りにホテルに戻って行った。

 

 しばらく歩いていると車が来たので、ボクはみんなに先にハチミツ工房に行って確かめてくると車に乗った。門の前の小さな看板に手書きで〝MZINGA-HONEY〟と書かれた工房に着くと誰もいないので、ジェームスが電話を掛ける、どうしたのかと思うくらい長く話し込んでいた・・・。聞いてみると、ここはみんなでやっているし、作り方もちょっとした秘密だしとか言われ、午後また来てくれと言われたという。道路を挟んで工房の前には大きなレンガ作りの教会が建っていた。

 

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2016年2月に催行した「現場へ行こう」タンザニア・スタディツアーに関する大津氏の手記。このツアーでは、大津氏独自の現地コネクションと強い安全への意識のもとブルンジから多くの難民が押し寄せるニャルグス難民キャンプを訪問しました。アフリカに30年以上通い続ける大津氏が、ツアーの様子や裏話、旅に関する教訓などを記しています。そこには参加されるお客様への思いも・・・。(連載/全19回)。