体感型アフリカツアー

第16回:うるさいぞ~~

 

アフリカの空の下、しかし救いもあった。子どもたちである。ボクラが車を降りるや否や、待ち構えていたように大勢の子供たちがまるで雲霞のようにタカッテ(失礼)来た。4人の若者たちのそれぞれの手を握ろうと次々に手を出してくる。若者たちもやさしくできる限る答えていた。必ずそんな中にずっとずっと握って離さない子供も出てくる。それにしてもどの顔もどの顔も明るい。アフリカの太陽の下その顔、顔、顔が光っている。屈託のない笑顔と、はにかみに満ちた笑いがキャンプの小さな一角に満ち溢れる。ボクは思わず考えた。〝えっ、難民キャンプってこんなに明るかったっけ・・・〟それくらい、かわいいらしく、元気だ。でもある時ある人から聞くところによれば、他の外国人、たとえばNGOスタッフの白人とかにはここまではやらない、という。時にうるさいくらいの子どもたちにみんなは精一杯やさしく対応している。でもボクは時には手を握ってあげるが、まあわざと、うるさいと言った風に追っ払ったりもする。だからボクに寄ってくる子供たちは少しづつ減っていく。でも内心は〝このガキども!!〟といった感じに可愛くて仕方ないのだ。たくさん、 たくさん見てきた難民キャンプのアフリカの子供たち、もし彼らをアフリカの未来というなら、もっともっと真剣に彼らのこと、勉強と未来を世界は考えてあげないといけない。以前読んだ資料によれば実は援助関係の中で教育への投資が最も少ないと聞いた、信じられなかった。何故ならそれは時間がかかり即効性がないからだという。結局今の日本も同じようなものか、未来という約束は決して保障されているわけではない。全く逆と言える。歳をとって自分もそうだが今目の前にいる子供たちの未来を考えると、少し暗い気持ちになる。どれだけ笑顔と元気の向こうに辛く悲しい体験と気持ちがあるのか、それを小さな体と心で必死に受け止め、〝難民キャンプ〟という試練の下で踏ん張っている健気で小さな大人たち。払いのけても、払いのけても押し寄せてくる子供たち。誰でもいい愛情も欲しいのだ、スキンシップに飢えているのだ。レヤにどこかの家に入ってみたいけどと頼んだ。

 

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2016年2月に催行した「現場へ行こう」タンザニア・スタディツアーに関する大津氏の手記。このツアーでは、大津氏独自の現地コネクションと強い安全への意識のもとブルンジから多くの難民が押し寄せるニャルグス難民キャンプを訪問しました。アフリカに30年以上通い続ける大津氏が、ツアーの様子や裏話、旅に関する教訓などを記しています。そこには参加されるお客様への思いも・・・。(連載/全19回)。